以前もこのブログで触れましたが・・・
2015年10月21日を過ぎたということもあって再びこの話題を取り上げてみようかと思います。
・・・というのは、
Amazon手数料改定だったり、FBA納品先指定手数料の課金だったりと、2015年の税法改正による販売手数料などサービス料の消費税の扱いによって、アマゾンマーケットプレイス出品者さんへの負担が増えたということが背景にあります。
そして・・・
先日の記事のテーマでもある「時代を読む力を鍛える思考法?」にも関連性のある話なので、タイミング的にもちょうど良いかなと。
アマゾンマーケットプレイス出品者のコストについて歴史的に考えてみると?
これまでもFBA手数料は段階的に値上げされてきた過去というのがあるわけですし、マーケットプレイス出品者さんの負担増という事実を取っても、そこには歴史があったりするわけなんですね。
また、それは決してアマゾンマーケットプレイスだけにおける変化だけではなく、例えばあらためて過去を振り返ってみると、メール便廃止だったり、ゆうパックの値上げだったりと、他にもせどらーさんのコストというのは時代とともに負担が増えているという歴史があるわけです。
・・・ということは、
ほとんどのせどらーさんにとって、在庫数が多ければ多いほどそのコストの負担も大きくなるので、今よりもコストがかからなかった昔のせどりのノリで在庫数を増やせばそれだけ売れるという価値観は見直すべきなんじゃないかなと思うんですね。
とくに単価の安い商品を中心に薄利多売しているせどらーさんほど昔のノリを感じることが多いです(笑)
念のために言っておきますが、それが良い悪いではないですよ。
戦略的にそれを仕掛けている人も中にはいますからね。
在庫至上主義から需要に最適化された在庫数へ
昔のせどりのノリと言いますか・・・
在庫至上主義的なやり方については、以前書いた古本せどりを独断で語るという(笑)、私の主観全開の記事にも出てきましたね?
実は、↑の記事でも「在庫数を見直す」という言葉を使っていました。
なので、ここでは在庫数と確率論的な話はあえてしません。
歴史的に過去を振り返ってみると、今後も出品者のコストは増えていく傾向が強いというのはわかると思います。
それを想定した上で在庫というものをあらためてどのように扱っていけば良いかということです。
ないものは売れない
在庫至上主義でもそれだけ利益が取れるのであればOKなんですが、コスト増が負担にならないほど稼ぐには、とにかく大量の在庫を扱う必要があるわけで、薄利多売を意図的に仕掛けるというのは、よほどタフじゃないと厳しいのは想像できますよね?
かと言って、少ない在庫で勝負するにしてもある程度の在庫数は必要です。
だって、ないものは売れないわけですから(笑)
やはり適材適所とでも言いますか・・・
需要に見合った在庫数というのが一番望ましいですよね?
「何が売れるか?」
というのを調査するのがリサーチで、リサーチ結果を基に需要に見合った供給ができると考えれば、そこに最適化された在庫数というのが最も理想というわけですよ。
在庫数を最適化する具体例
需要に見合った在庫数を確保することができれば、不良在庫のリスクも押さえることができますし、無駄に在庫が増えてコストの負担が重くなるなんてことを回避することにも繋がりそうですよね?
まぁ、完璧にというのは難しいですけどね。
では「どのように在庫数の最適化を行うか?」なんですけど・・・
私たちせどらーができることなんて限られているわけで、やることはシンプルです。
モノレートの波形から需要を読み解いて、需要に見合った在庫数を確保するくらいしかできませんからね。
リサーチの段階において、モノレートのデータで一定期間内にその商品がどれだけ売れているかを調べて、その数値を目安に仕入れを行うだけです。
たとえば、ある商品を仕入れようとしていて、仕入先には在庫が沢山あるけどAmazonでは在庫切れ&プレ値だったとしましょうか。
こういった場合、利益が取れるのであれば店頭の商品を全部買い占めてAmazonで販売したいという欲に駆られがちなんですが・・・
ここはモノレートで3ヶ月以内にその商品が何個売れた形跡があるかを、まずは確認です。
(必要があれば6ヶ月、12ヶ月、全期間も当然調べますよ)
もし3ヶ月間のデータで、その商品が2個しか売れた形跡が確認できなければ、全部買い占めてもそのほとんどが長期在庫化してしまうといったリスクのほうが大きいですからね。
30個仕入れたとしても、実際にそのうち売れるのは2個で、残りの28個は長期在庫またはAmazonの相場が崩れて不良在庫化してしまう可能性だって考えられますよね?
なので、
この場合は需要に見合った在庫数というのを考慮すると、2~3個程度の仕入れでとりあえず様子を見るというのが無難です。
で、
売れたらまた同じ商品を仕入れるといった感じですね。
これを仕入先の在庫がなくなるまで、もしくはAmazonで販売した時に利益が出なくなるまで繰り返すみたいな。
ちょっと面倒臭いかも知れませんけどね(笑)
まぁ、Amazon以外の販路で売れるケースもあるので、複数のプラットフォーム(ヤフオク、楽オク、モバオク、メルカリ、フリル、ラクマなど)を利用してひとつの商品を分散して販売するという戦術を使うのであれば、あえて大量に仕入れるのも有効な場合もありますけどね。
ここで余計な戦術とか書くと話が理解し難くなるので、今回はAmazonで販売するという例で捉えて下さい。
需要に見合った在庫数というのを意識することで無駄な在庫を少なくはできますが、やはり完全に不良在庫をな無くすというのは難しいですね。
そこは割りきって考えることも必要です。