昨年辺りからAmazonによる出品規制や手数料、送料などの値上げの影響もあって「今後、せどりで稼ぐのは厳しくなる」と言われることが増えたような気がします。
そして・・・
最近、せどり界隈でも話題になっていることといえば、以下の3つですよね?
- FBA手数料の改定・値上げ
- ヤフオクでのYahoo!かんたん決済仕様変更
- ゆうパックの運賃値上げ
これまでにも手数料や送料の値上げは度々ありましたが、とくにここ最近ではFBA手数料の値上げが話題になっていたりします。
まぁ、せどり界隈では最も旬な話題だったりするのかな?
これはせどりに限らず、時代の流れなので致し方ないことなんですが、決定事項は覆せないので、現実を受け止めて定期的に自分のビジネスのあり方を見直す良い機会ではないかと思います。
2018年3月以降、先ほど挙げた3つの負担増を強いられることになりますからね。
- Yahoo!かんたん決済の仕様変更(2018年3月1日)
- ゆうパック値上げ(2018年3月1日)
- アマゾンFBA手数料の値上げ(2018年4月24日)
2018年4月24日からアマゾンFBA料金体系の変更及び手数料の改定
すでにアマゾンからメールでお知らせが届いているとは思いますが、2018年4月24日よりFBAの料金体系の変更及び手数料の改定がアナウンスされています。
今回、改定されるFBA手数料は以下のとおりです。すべての手数料が値上げというわけではありません。
- 配送代行手数料
- 在庫保管手数料
- FBA商品ラベル貼付サービス手数料
- 納品不備受領作業手数料
2018年4月24日以降、FBA手数料は以下のように改定されます。
FBA配送代行手数料
料金体験については上記を確認していただけばすぐにわかると思いますが、大きく変わった点を挙げると以下の2つですね。
- 出荷作業手数料(個数あたり)と発送重量手数料(出荷あたり)
→ 配送代行手数料(個数あたり)に統合される - メディアとメディア以外
→ 統合されて小型と標準のみに変更
ザックリと説明すると、実質、メディア以外の小型商品のみ値下げで、あとは値上げということになります。
メディア系商品は、結構大幅な値上げとなるため、とくに薄利多売で事業を回している場合は、仕入れ基準の見直しが必要とされるのではないでしょうか?
在庫保管手数料
在庫保管手数料の改定は以下のとおりです。
FBA在庫保管手数料は、これまで一律8.126円だったのが、以下のように分類されます。
- 1月~9月:7.8円
- 10月~12月:9円
保管手数料の上がる10月から12月は繁盛期ということです。
計算方法が少々、複雑になるのでFBAシミュレーターの利用をお勧めします。
FBA商品ラベル貼付サービス手数料
ラベル貼付サービスを利用している場合のみ関係してきます。
数円の値上げではありますが、ラベルを貼る商品の数量が増えるとその分、コストもかかるのでご注意ください。
納品不備受領作業手数料
FBAに出荷した商品に不備がなければ発生しませんが、ちょっとしたミスでかかるコストも増えるので気をつけたいところですね。
結構な値上げになっていますしね。
FBA手数料値上げ対策は?
改定後の手数料が適応されるまでにまだ時間があるので、その間にFBA在庫として販売する商品の仕入れ基準を見直したり、薄利多売はアマゾン以外の販路を利用するといった施策も可能です。
とくに1000円以下の商品を扱っている場合は早めの見直しが必要ではないかと思われます。
4月26日以降のコストを考慮したうえで、しっかりと利益の見込める商品が現在、どれくらいあるのかを見直しみると良いでしょう。
Yahoo!かんたん決済仕様変更
2018年3月1日以上、ヤフオクの決済が変わります。
詳しくは、ヤフオクの公式サイトをご確認ください。
参考:【重要】安心安全なヤフオク!実現に向けたYahoo!かんたん決済の仕様変更について
ザックリというと、ヤフオクで商品を落札した時の代金の支払い方法が、ヤフーかんたん決済にみになるということです。
強制かんたん決済ですね?(笑)
また、出品者さん側も落札者さんが商品を受け取って、受取連絡をしないと代金は入金されません。
まぁ、せどらーさんであればクレジットカードを持っていると思いますし、仕入れにはそれほど大きな影響はないかと思いますけどね。
販路としてヤフオクを利用する場合においても、仕組み的にはフリマアプリに近づいたといった感じかなと…。
ヤフオクならではの特徴がどんどんなくなっていくように思えるのも時代の流れなんですかね?
ゆうパック値上げ
ゆうパックの値上げについては、すでに昨年から告知されていましたね。
大型商品を自己発送で発送する際にゆうパックを利用するという人もいるので、一応、公式サイトで詳細をご確認ください。
ある程度、経験を積んだせどらーさんでしたら、各配送業者さんと契約して送料を安く押さえることができていると思います。
配送料金の値上げは社会一般的に見ても仕方ないことなのかなといった感じです。
これからのせどりで生き残るには?
話を冒頭に戻しますが・・・
今後、確定しているコスト増によって、単価の安い商品を仕入れて利益額の低い商品を多売するというやり方をしているせどらーさんは、これまでよりも利益が圧迫されることになるわけです。
仕入れ基準を見直すと同時に販路を考える必要が出てきます。
これまでせどりは少ない資金でも稼ぎやすいビジネスとして知られてきましたが、もう昔のようにブックオフで108円の古本を大量に仕入れてFBAに投げればOKというわけにもいかなくなってますよね?
最近、ネット上に散らばっているこの件に関する情報をざっくりとチェックしてみましたが、ブックオフせどらー全滅とか、薄利多売のせどりは終了みたいな内容がチラホラとあったりします。
ちょっと「煽るような表現で極端だなぁ」と感じる部分もありますが、これは事実なので、ある意味仕方がないのかなと思います。
もしかしたらこの件に関して不安や危機感を覚えているせどらーさんもいらっしゃるかもしれませんが、大事なのは不都合な現実も受け入れて常に変化する時代に対応することではないでしょうか?
いつの時代もそうですが、生き残るのは強いものではなくて、変化に対応できるものですからね。
…かといって、今後も古本せどりは終わらないとは思いますし、薄利多売で大きく売上を上げていくせどらーさんが生き残るケースはあるでしょう。
しかし、かつてのように何も思考せず、ただ目の前の商品をバーコードリーダーでスキャンしまくって横流しするだけの単純作業は、苦しくなっていくのではないかなと…。
常に時代は変化していますし、せどりの難易度も数年前と比較すると上がっています。
時代は変わっても変わらない法則を見抜く力
以下の記事は、2015年1月に投稿したものです↓
上記の記事を読んでいただくとわかるとおり、今回の内容と類似していますよね?
結局、時代は流れてもこういった法則は変わらないということです。
それは、数ヶ月前に書いたこちらの記事にも言えますよね?
いろいろなところですでに言及されているとおり、もはや販路をアマゾンに限定する必要はありません。
昔は逆にアマゾンに一点集中した方が稼ぎの速度が早かったことは事実ですが、ここ数年は状況の変化も激しいため、リスク分散も考えて多数のプラットフォームを使い分けるというスタイルが定着しています。
例えばYahoo!ショッピングなんかに流れるせどらーさんも最近は多いですよね?
また、フリマアプリはここ数年でさらに勢いを増しています。
仕入れ先も、昨年ぐらいからメーカーからの卸しだったり、問屋仕入れといった話題もせどり界隈で頻繁に取り上げられるようになりました。
これからはますますこの流れが加速していく事は予測できます。
今後もせどりで安定的に稼いでいくためには、仕入先はもちろん、販路を複数持って戦略的に販売していくことがポイントになると思っています。
時代の流れには逆らうことができないので、いかに早く対応していくかが問われるのではないかなと。
淘汰されないためには、以前よりも資金、時間、エネルギーを費やすことになりそうですね?
また、せどりの難易度が上がったとしても、時代とともに新たなノウハウがシェアされたり、テクノロジーが進化すれば便利なツールも生まれることでしょう。
良いことだって起こり得るということです。
コストが上がることで利益が圧迫されるのは仕方ないことですが、稼ぐことが難しくなっても悪いことばかりではないので、必要以上に悲観的に物事を捉えている場合ではありません。
先のことなんて予測しかできませんが、できることを精一杯やって時代の変化を逆に利用していきたいところですね。