2016年も残すところ、あと僅かとなりましたので、少し早いですが、振り返ってみたいと思います。
ある程度、長くせどりを継続しているとだんだん作業もルーティン化してきて、大きな進展というのは、実は少なかったりもするのですが、時代は常に動いているわけで、絶えず変化しています。
当然、移り行く時代の変化に対応し続けていかなければ淘汰されてしまうというのも世の常でしょう。
・・・ということで、
今あらためて2016年をせどらー視点で振り返ってみると、私としては拡大と最適化の年という感じでしたね〜
2016年に起こったせどらーを取り巻く変化と販路拡大の背景
以前から予兆はありましたし、市場をよく見ている人でしたらすでに新しい波に乗って稼いでいたのですが、やはり世の中のほとんどの人というのは、何かが起きてから初めて新たな行動の必要性に気づくといった感じなんでしょうか・・・?
2016年は、記憶に新しいところだと、メルカリの検索エンジンのアルゴリズム仕様変更によって、業者と見なされたアカウントは商品検索結果のページに出品した商品が上位表示されないように制限されるようになったり、アマゾンでも一部のメーカーの商品に突然、出品制限がかかったりしました。
販路はアマゾン一択といったせどらーさんは現在も多いと思いますが、突然の出品制限やアカウント閉鎖といった現象が起こると、そのリスクから、やはり販路の拡大を視野に入れた展開というのを意識せざるを得ないと言いますか・・・
最近では、アマゾン一択だったせどらーさんもわりと積極的にメルカリやフリル、ラクマ等のフリマアプリに進出するという動きが増えました。
また、さらにその前だと、アマゾンのアカウント閉鎖も話題になりましたね?
他にもFBA関連や配送サービスなどコスト負担の増加だったり、細かい変化は昨年同様にありました。
こういった流れから、ここ何年かの間に台頭してきたフリマアプリにもたくさんのアマゾン出品者さんが流れ込んできた結果、無在庫出品者やツールを使った大量出品がメルカリでは目立つようになり、先日ついに規制されることになりました。
(メルカリの場合、検索システムの仕様変更なので業者規制といった言葉は不適切な気もしますが・・・)
ザックリとですが、2016年をあらためて振り返ってみると、2月にアマゾンでカートボックスが獲得できないといった問題が取り上げられて、その後、落ち着いたと思ったら、今度はこれまでアマゾンのセールスポイントのひとつでもあった全品送料無料サービスが終了、さらにその後はアカウント閉鎖騒動があって、プロマーチャントの終了とともにマーケットプレイスのアカウントは出店型に移行、FBA納品不備受領作業手数料の運用を開始といった流れで、長期的に見ても出品者は経済的にも精神的にも負担増という結果になっているのはわかるかと思います。
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以上のような出品者にとって厳しい変化の流れがあった上で、ヤフオクでは予約商品の出品が可能になったり、各フリマアプリがユーザー獲得のためにCMやキャンペーン等を積極的に仕掛けてきました。
アマゾンでの商品販売が厳しくなっていく中で、その他のプラットフォームが積極的に新規顧客獲得の動きを見せるというのは、アマゾンマーケットプレイス出品者さんにとっては販路拡大のチャンスと考えることもできますよね?
一方、そんな時代の流れの中でもやはり淘汰されるサービスも当然、出てきました。
オークションでは楽オクが長年に渡るサービスを終了しました。
そして、フリマアプリでは、LINEモールとアニメなどのオタクに特化したアニマートが終了・・・。
上記のフリマアプリの淘汰が、結果的に販路拡大に適したアプリの絞り込みにも多少はつながったんじゃないかなと・・・。
このような流れから、アマゾンの厳格化によって販路拡大に出た出品者さんたちは、Amazon、メルカリ、ヤフオクの3大プラットフォームに加えて、2軍的な感じでラクマとフリルを利用する人が増えたように思えます。
私は2014年頃からフリマアプリを積極的に利用していますが、以前とは違って、やはり最近は、業者さんやせどらーさんと見られるアカウントが増えているのを感じます。
上手に販路を拡大して収益を増やしている人もいますが、見ていて思うのは、最適化がうまくできていない人も結構いらっしゃるのではないかなと・・・。
また、アマゾンだけを見ていたら、こういった相対的なプラットフォームの流れというのは見えてきません。
何が言いたいのかというと、単純に販路を広く持つことではなく、拡大というのは全体像を把握した上で、視野を広げることも重要だということです。
仕入先店舗も状況が変化している?
主にアマゾンやその他のプラットフォームの変化について書いてきましたが、仕入先店舗も時代の流れとともに変化しています。
まぁ、わかりやすいところだと昔からせどらーさんにとっては、馴染みの深いブックオフとか・・・(笑)
ブックオフ仕入れについては、年々、値付けの高い店舗が増えていると言われていますが、完全に仕入れができなくなったわけではありません。
まだブックオフせどりで稼いでいる人がいるというのも事実なんですが、確かに昔とは明らかに状況が違います。
この辺の話は、ちょっと前に旧知のせどり仲間の人と語っています。
他にもコストコのように年会費を値上げしたところや仕入れ環境が変わった店舗というのはありますが、こういった変化というのは常に起こっています。
また、こういった変化が仕入先の新規開拓にもつながっているという事実もあります。
ある店舗で仕入れが厳しくなったら、今度は他の店舗、または、ある商品カテゴリーが厳しくなったら、その次は誰も目をつけないようなニッチな商品といった感じで、常に仕入れる側も利益の取れる商品をリサーチしています。
真新しいノウハウのほとんどは、上記のような流れで作られているのではないかと思います。
ただ、現在は、せどりの情報がネット上にも増えていますし、SNSで情報が共有されているので、情報が拡散されれば、当然ですが、そこに大量のライバルが群がってくるという可能性も高まりますよね?
状況の変化というのは、販路だけではなく、仕入先でも起こっていて、当然、その対策として仕入先の拡大にもつながるというわけです。
2016年は販路の拡大と合わせて仕入先の拡大というのも大きなポイントだったと思います。
各プラットフォーム、仕入先店舗への最適化
「最適化」という言葉はいろんなビジネスで使われていたりしますが、せどり使われることはわりと少ないように感じます。
販路の拡大によってそれがリスク分散だったり、さらなる売り上げの向上につながるのは確かなんですけど、ただ単に商品を置く場所を増やしただけでは思うようにはいかなかったりするんですよね。
出品した商品が、「アマゾンでは売れるけど、メルカリではさっぱり・・・」というものや、「ヤフオクではまったくといっていいほど需要がないけど、メルカリだと即売れなんだけど・・・?」なんて経験はありませんか?
プラットフォームによって、ユーザー層や客質、価値基準が異なりますし、システムやルールも違うので、アマゾンで販売していた商品をそのままスライドするのではなく、見込み客となるユーザーやシステムに適した商品を適正価格で出品する必要が出てくるんですね。
利用するシステムや規約、そして見込み客となるユーザーさんに最適な商品と販売方法を考える必要があるということです。
例えば、ヤフオクでのセット売りなんかも、ヤフオクの特性を生かした販売方法ですよね?
また、規約では微妙なところですが、フリマアプリでよく見かける「◯◯さん専用」みたいな出品方法というのも、そこに集まるユーザーさんの特性だったりします。
以上を踏まえて、拡大したら必ずといっていいほど、最適化が必要になるというのは、覚えておくと良いでしょう。
それは、販路の拡大だけでなく、仕入先についても同様だったりします。
仕入先の特性を把握することができたら、あとはそこに最適化することで、最も商品を安く仕入れるためにできることは何かを考えて実行するだけです。
例えば店舗が独自に付与しているポイントを上手に活用したり、セールの日程を押さえた上で最も得な仕入れ方法を見定めたりといったことも最適化の一環として考えることができますよね?
実は、せどり教材やセミナー等で語られる店舗攻略系のノウハウというのは、そのほとんどが、それぞれの店舗独自のルールやセール、ポイントアップキャンペーンなどの特性を把握して、最大限に有効活用することで効率的に仕入れをするといった内容です。
電脳せどりでヤフオクやネットショップなどで仕入れをする際に、ポイントサイトを経由したり、マイルのたまるクレジットカードを利用するというのも同様ですね?
まぁ、それも一言で言うと「最適化」なんですけどね。
今年一年のせどりから学んだビジネス思考
2016年を振り返りながら、拡大→最適化という話をしてきましたが、拡大というのは、ここで書いた販路や仕入先に限らず、資金だったり、人材、時間など様々なものにも当てはめて考えることができます。
最適化についても同様です。
一応、このブログのテーマはせどりなので話が脱線しないためにもここでは深く言及しませんが、これらはビジネスを行う上で基本的な考え方だったりします。
世間一般から見たら、たかがせどりなのかも知れませんが、1年間でもきちんと取り組むことができれば、そこから学べることは多々あります。
私は、ここ数年は、せどり以外のビジネスを学んでいたりもしますが、やはり物を仕入れて売るというシンプルな商行為が基礎の基礎を築いているのを実感します。
2016年のせどらー事情
せどらー人口は年々増加傾向にあるというのは変わらないと思いますが、以前は大きく分けてジャンル特化型か、特価品ハンター型の2タイプのせどらーさんが目立っていたのに対して、何でも仕入れるタイプの人が増えているようにも感じます。
また、アマゾンの出品規制の影響もあるのかも知れませんが、中古家電やゲーム機といったジャンルも注目されているようですね。
メディア系は予約商品は相変わらずですが、CD、DVDは以前よりも若干、ライバルも減っているような気がします。
まぁ、これも旧知のせどらーさんと語っていて「やっぱり私以外もそう感じてるんだぁ?」と思いました。
で・・・
これは増えたな〜と感じているのが、情報発信でマネタイズしたい人ですね(笑)
せどり関連のブログやメルマガも去年より増えているというのは、読者さんと交流していてよく聞く話だったりします。
とくに店舗せどりなんて、いかにも労働集約型って感じというのもあるので、「メール1通で◯◯万円!」みたいなキャッチコピーを目にすると「楽そうだな〜」と思えるのかも知れませんが・・・
実際にやってみるとなかなか思うようにいかない人も多いようです。
これは今も昔も変わらないというか・・・
とくに今は集客が難しくなっているので苦戦している人も実はたくさんいたり・・・?
でも、デメリットばかりではないと思うんですね。
私がせどりを始めた頃よりも、確実にノウハウや情報は入手しやすくなっていますし、ノウハウが確立されているので、無駄に試行錯誤しなくても済むというのは便利ですからね。
情報が何もない状態で手探りで試行錯誤するとなると、色々と大変ですし、時には凹むほどの失敗も避けられません。
逆にすでにノウハウが確立された状態だと、一通りの作業工程もマニュアル化されているため参入障壁が下がるし、ライバルも増えやすいというのもありますけどね。
情報発信でマネタイズというのは、実は私も結構前から取り組んでいたりして、周囲にもその手の人たちがいますけど、もう月商だとか、コンサル生を稼がせただとか、ものすごいボリュームの無料レポートみたいなもので差別化を計るのはクローンが増えすぎて年々、難しくなっています。
大勢の人たちみんな一斉に同じような情報を発信することで、その価値というのは必然的に下がるものですからね。
ノウハウのコモディティ化は避けられないというわけです。
また、現在はSNSでせどらーさん同士も繋がりやすい時代でもあるため、コミュニティを通じて情報が共有、拡散されるスピードも昔に比べると早くなっています。
消耗戦を強いられるようなスピード勝負のノウハウやスキマを埋めるような手法だけに頼らず、揺るがない普遍的な思考や事業への取り組みが重要ですね。
そして・・・
今も昔も変わらず、情報の渦に溺れ、翻弄され続ける人は少なくないというのは残念な状況ではありますが、情報を受け取る側も昔に比べると、だんだん人の目利きができるようになってきていると思います。
「人の目利き」という言葉は、私も度々、ブログやメルマガ等で意識的に使っていたりしますが、2016年、いろんな読者さんとやり取りさせていただいて感じたことでもあります。
私のスタンスとして、正面から向き合うのではなく、寄り添うことで同じ景色を見て、一緒に考えるというのは、今も昔も変わっていません。
実績を作って指導者になりたい人というのは今後、もっと増えていくと思いますが、私は私のスタンスを大切にしたいと思ってます。
直線上で勝負しないという戦略にも基づいていますしね。
2017年以降、今後のせどらーに問われるのは?
アマゾンに限らず、利用しているプラットフォーム、仕入先店舗などの状況の変化というのは、これからも避けて通ることはできません。
時代は常に動いていて、絶えず変化していますからね。
安定した収益を望むのは商売人であれば当然のことだけど、現在は何が起こるか予測困難で不安定な時代なので、何もせずに安定だけを求めても、いつか突然、ちょっとした変化によって崩れる可能性が高いわけです。
私たちは、しっかりと地に足をつけて、そんな予測困難で不安定な状況を克服し続けることで、安定性をKEEPすることしかできないのかも知れません。
今後は、せどりでいくら稼いだとか、稼がせただとか、そういったことよりも、せどりで稼いだお金の使い道だったり、ライフスタイルが重要になってくるんじゃないかなと考えています。
この辺の話は、脱線して長くなってしまう可能性も高いので、ここでやめておこうかな(笑)
せどりというのはお金を稼ぐための一つの手段にすぎないわけで、稼いだその先の人生というのをきちんと考えて、自分は未来に向けて何ができるのか?何をしたいのか?を明確にすることが重要なんじゃないかな?
手段と目的がいつの間にか入れ替わってしまう人というのも多いですし、毎月、お金を投じて仕入れと出品、販売といった単純労働を延々と繰り返し、月商ばかりが増えていっても結局、普段の生活をふと省みると、味気なく虚しさを覚える人なんかも、もしかしたらいらっしゃるかもしれません。
プライバシー保護の問題もあるのでここでは深くは言及しませんが・・・
実際に私も結構な金額を稼いでいるけど、メンタル面での問題を抱えている人からの相談を受けることがあったりしますからね。
表から見たら一見、順風満帆にいっているように見える人でも周囲の人たちには言えない虚無感や焦燥感などを抱いている場合もあるわけです。
もちろん、お金を稼ぐことは大事なことだけど、そこだけに囚われるのではなく、ライフスタイルというのを見直す時期にある人というのは、結構いるんじゃないかな・・・?
・・・といった話については、女性専用サイトのほうでも触れていますが、こちらのサイトは男子禁制にも関わらず、意外にも男性からの反応が良かったということもあり、男女関係なく、こういった考え方に共感して頂ける人は結構いるんだな〜と思いました。
2016年もごく一部ではありますが、せどり仲間の方だったり、いろんな読者さんと交流させていただき、自分を見失うことなく、まっすぐに歩むことができたと思ってます。
決して綺麗事とかじゃなくて、私が何年間もずっとブログやメルマガを継続してこれたのも、こうして何年経っても拙い文章を読んでくださる読者さんの存在にいつも支えられているおかげです。
来年も、そしてこれからも、ずっとずっと末長くよろしくお願いします!